夏になると、保育園でのプール活動を楽しみにしている子供たちも多いでしょう。しかし、もし子供が「ものもらい」にかかってしまった場合、プールに入れても良いのかどうか、親御さんとしては悩むところです。一般的な「ものもらい」(麦粒腫や霰粒腫)は、他の子にうつるリスクは低いとされていますが、プールという特殊な環境を考えると、いくつかの注意点があります。まず、医師の判断を仰ぐことが最も重要です。眼科を受診した際に、プール活動に参加しても良いかどうかを必ず医師に確認しましょう。医師は、ものもらいの種類や症状の程度、炎症の有無などを総合的に判断し、適切なアドバイスをしてくれます。一般的に、症状が軽い場合や、炎症が治まっている場合は、ゴーグルを着用するなどの対策をすれば、プールに入っても問題ないとされることが多いようです。しかし、まぶたの腫れがひどい、赤みが強い、膿が出ている、目やにが多いといった場合は、症状が悪化したり、他の細菌に感染したりするリスクがあるため、プールは見合わせるように指示される可能性が高いです。特に、麦粒腫で膿が出ている場合は、その膿に細菌が含まれているため、他の子への感染の可能性もゼロではありません。また、プールの水に含まれる塩素が、ものもらいの炎症を刺激し、症状を悪化させることも考えられます。保育園での対応としては、まず保護者から医師の診断と指示を伝えてもらうことが大切です。そして、医師からプール活動の許可が出ている場合でも、保育士さんは、その子の目の状態を注意深く観察し、もし症状が悪化するような兆候が見られたら、速やかにプールから上がらせるといった配慮が必要です。ゴーグルの着用を徹底させたり、プール後に清潔な水で目を洗うように促したりすることも、感染予防や症状悪化の防止につながります。子供の目の健康を第一に考え、医師と保育園が連携を取りながら、慎重に対応することが求められます。
ものもらいの子供プールは入れる?保育園での対応