ものもらいで保育園を休む場合の目安


子供がものもらいになった時、保育園を休ませるべきかどうか、その判断に迷うことがあるでしょう。基本的には、一般的なものもらい(麦粒腫・霰粒腫)は、他の子にうつるリスクは低いとされていますが、症状の程度や子供の状態によっては、お休みした方が良い場合もあります。保育園を休むかどうかの目安となるポイントをいくつかご紹介します。まず、子供の全身状態です。発熱がある、元気がなくぐったりしている、食欲がないといった場合は、ものもらい以外の感染症の可能性も考えられますし、体力が低下していると治りも遅くなります。このような場合は、無理に登園させず、自宅でゆっくりと休ませ、必要であれば医療機関を受診しましょう。次に、目の症状の程度です。* まぶたの腫れがひどく、目が開けにくい場合: 視界が悪く、活動に支障が出たり、転倒などの危険性があったりするため、お休みした方が良いでしょう。 * 痛みが強く、子供が不機嫌であったり、しきりに目を気にしたりする場合: 集中できず、集団生活を送るのが難しい可能性があります。痛みが和らぐまでは、自宅で安静にするのが望ましいです。 * 目やにが非常に多く、頻繁に拭き取る必要がある場合: 衛生面での配慮や、他の子への影響も考慮し、症状が落ち着くまでお休みすることを検討しましょう。また、目やにが多い場合は、細菌性結膜炎など、他の感染症の可能性も否定できません。 * 視力に影響が出ている可能性がある場合: 霰粒腫が非常に大きく、眼球を圧迫して見えにくそうにしているなどの場合は、眼科医の指示を仰ぎましょう。さらに、保育園の方針も確認が必要です。保育園によっては、ものもらいの症状がある場合の登園について、独自の基準を設けていることがあります。事前に保育園に連絡し、登園の可否や、登園する際の注意点(点眼薬の持参や使用方法など)について相談しましょう。医師から「登園しても良い」という許可が出ている場合でも、保育園側の判断で「今日は休んでください」と言われることもあります。最終的には、子供の体調を最優先に考え、医師や保育園とよく連携を取りながら、適切な判断をすることが大切です。