ものもらいと結膜炎子供の目のトラブルどう見分ける?
子供の目が赤い、目やにが多い、まぶたが腫れている…これらの症状は、「ものもらい」だけでなく、「結膜炎」でも見られることがあります。どちらも子供によくある目のトラブルですが、原因や治療法が異なるため、正しく見分けることが大切です。ただし、自己判断は難しいため、最終的には眼科医の診断が必要です。ものもらい(麦粒腫・霰粒腫) * 主な症状の場所: まぶたに症状が現れます。麦粒腫はまぶたの一部が赤く腫れて痛み、膿がたまることがあります。霰粒腫はまぶたの中にしこりができます。 * 目の充血: 麦粒腫の場合、炎症が強ければ白目の一部が充血することもありますが、結膜炎ほど全体的に真っ赤になることは少ないです。霰粒腫では通常充血しません(急性炎症を除く)。 * 目やに: 麦粒腫では、黄色っぽい膿性の目やにが出ることがあります。霰粒腫では通常目やには出ません。 * かゆみ: 麦粒腫では、炎症によるかゆみが出ることがあります。 * うつるかどうか: 一般的なものもらいは、感染力は強くありません。結膜炎 * 主な症状の場所: 白目(結膜)とまぶたの裏側に炎症が起こります。 * 目の充血: 白目全体が赤く充血するのが特徴です。 * 目やに: 原因によって異なりますが、細菌性結膜炎では黄色っぽい膿性の目やに、ウイルス性結膜炎(はやり目など)では水っぽいサラサラした目やにが多く出ます。アレルギー性結膜炎では、白っぽくネバネバした目やにが出ることがあります。 * かゆみ: アレルギー性結膜炎では、強いかゆみを伴うことが多いです。ウイルス性や細菌性でも、かゆみが出ることがあります。 * うつるかどうか: ウイルス性結膜炎や細菌性結膜炎は、感染力が非常に強く、他の人にうつりやすいです。見分け方のポイントとしては、まず症状が主にまぶたに限定されているか、それとも白目全体に及んでいるかを確認します。まぶたの限局した腫れや痛みが主であればものもらい、白目全体の充血や多量の目やにが主であれば結膜炎の可能性が高いと言えます。しかし、両者が合併したり、症状が似ていたりすることもあるため、自己判断は禁物です。子供の目に異常が見られたら、速やかに眼科を受診し、正確な診断と適切な治療を受けるようにしましょう。