肋間神経痛のつらい痛みは、日常生活にも影響を与えます。医療機関を受診して適切な治療を受けることが基本ですが、症状を和らげたり、再発を予防したりするために、自分自身でできるセルフケアも大切です。また、どのような場合に医療機関を受診すべきかの判断基準も知っておくと安心です。まず、セルフケアとしてできることです。* 安静と保温: 痛みが強い時は、無理をせず安静にしましょう。患部を温めることで、筋肉の緊張が和らぎ、血行が改善され、痛みが軽減されることがあります。使い捨てカイロや温湿布、ゆっくりと入浴するなどが効果的です。ただし、炎症が強い急性期(赤みや熱感がある場合)は、温めると逆効果になることもあるため、医師の指示に従いましょう。 * ストレッチや軽い運動: 痛みが少し落ち着いてきたら、無理のない範囲で、胸郭や背中の筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチや、軽い体操を行うと、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進するのに役立ちます。ただし、痛みが強くなるようであれば中止しましょう。 * 姿勢の改善: 猫背や前かがみの姿勢は、肋間神経に負担をかける原因となります。日頃から正しい姿勢を意識し、長時間同じ姿勢でいることを避けるようにしましょう。デスクワークの方は、こまめに休憩を取り、体を動かすようにしましょう。 * ストレス管理: ストレスは痛みを悪化させる要因の一つです。十分な睡眠をとり、リラックスできる時間を作る、趣味を楽しむなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。次に、医療機関を受診すべき判断基準です。* 痛みが非常に強い、または我慢できない場合 * 症状が数日~1週間以上たっても改善しない、または悪化する場合 * 痛みに加えて、発熱、発疹、呼吸困難、胸の圧迫感、手足のしびれなど、他の症状が現れた場合 * 原因が思い当たらない、または内臓疾患の可能性が心配な場合 * 日常生活に支藩が出ている場合 これらの場合は、自己判断せずに、早めに医療機関を受診し、医師の診察を受けるようにしてください。特に、胸の痛みは心臓疾患の可能性も否定できないため、安易な自己判断は禁物です。