咳と熱が長引いている時、「いつ病院へ行けば良いのだろう?」「何科を受診すれば良いのだろう?」と迷うことがあるかもしれません。適切なタイミングで、適切な診療科を受診することが、早期回復への近道となります。まず、受診の目安ですが、以下のような場合は、医療機関の受診を検討しましょう。* 発熱(特に38℃以上)が3日以上続く場合 * 咳が2週間以上続く、あるいは悪化していく場合 * 呼吸が苦しい、息切れがする、胸の痛みがある場合 * 黄色や緑色、あるいは血の混じった痰が出る場合 * 水分や食事が十分に摂れない、ぐったりしている場合 * 高齢者や乳幼児、基礎疾患(糖尿病、心臓病、呼吸器疾患など)のある方、免疫力が低下している方は、症状が比較的軽くても早めに受診することが推奨されます。次に、受診する診療科ですが、まずは内科または呼吸器内科を受診するのが一般的です。内科医は、全身状態を把握し、風邪やインフルエンザ、気管支炎、肺炎など、幅広い疾患の診断と治療を行います。呼吸器内科は、肺や気管支の病気を専門とするため、咳や呼吸困難といった症状が強い場合や、より専門的な検査・治療が必要な場合に適しています。もし、かかりつけの内科医がいる場合は、まずはそちらに相談するのが良いでしょう。必要に応じて、呼吸器内科や他の専門科へ紹介してくれます。お子さんの場合は、小児科を受診するのが基本です。小児科医は、子供の病気に特有の症状や経過を熟知しており、適切な診断と治療を行ってくれます。また、鼻水や喉の痛みが強く、耳の痛みなども伴う場合は、耳鼻咽喉科の受診も検討しましょう。副鼻腔炎や扁桃炎などが、長引く咳や発熱の原因となっていることもあります。どの科を受診すべきか迷った場合は、医療機関の受付や相談窓口に電話で問い合わせてみるのも良い方法です。症状を具体的に伝えることで、適切な診療科を案内してもらえるでしょう。
咳と熱が続く時の受診の目安と何科へ行くべきか