2025年12月
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体重減少で受診するなら何科?迷った時の選び方
ダイエットをしていないのに体重が減り続けている。そんな時、「何科を受診すればいいのだろう?」と戸惑う人は少なくありません。意図しない体重減少の原因は多岐にわたるため、一概に「この科に行けばよい」とは言い切れないのが実情です。しかし、適切な医療機関を選ぶことは、早期診断・早期治療に繋がり、自身の健康を守る上で非常に重要です。まず、多くの場合は「内科」を受診するのが一般的です。内科は、全身のさまざまな症状に対応する診療科であり、体重減少の原因となる内分泌系の疾患(甲状腺機能亢進症、糖尿病など)、消化器系の疾患、感染症などを幅広く診ることができます。初診で内科を受診し、詳細な問診や血液検査、尿検査などを受けて、原因の絞り込みを行うのが良いでしょう。もし、検査の結果、特定の臓器の異常が疑われる場合は、そこから専門の診療科への紹介が行われることがほとんどです。例えば、消化器系の症状(腹痛、下痢、便秘、吐き気など)が顕著であれば消化器内科、甲状腺の腫れや動悸などがあれば内分泌内科、といった具合です。また、がんの疑いがある場合は、がん専門医や腫瘍内科への紹介が検討されます。もし、かかりつけ医がいるのであれば、まずはその医師に相談するのが最もスムーズです。自身の体質や既往歴を把握している医師であれば、より適切なアドバイスや紹介を受けられるでしょう。大切なのは、自己判断で放置せず、まずは「内科」を訪れ、専門家の意見を聞くことから始めることです。