先月のことですが、保育園に通う息子が手足口病にかかりました。当初は子供の病気だと軽く考えて看病していましたが、数日後、私自身がこれまでに経験したことのないような高熱と、歩くのも辛いほどの足の裏の痛みに襲われました。大人がかかるとこれほどまで辛いのかと絶望しましたが、それ以上に私を悩ませたのは、自分がいつまで周囲にうつる期間にあるのかという不安でした。発熱から三日が経過し、熱が引いて仕事に復帰しようと考えましたが、手足の発疹は赤黒く残り、何よりウイルスを職場で広めてしまわないかが心配で仕方がありませんでした。医師に相談したところ、驚くべき事実を知らされました。喉からの飛沫による感染力は数日で弱まるものの、便の中には一ヶ月以上もウイルスが潜み続けるというのです。熱が下がったからといって、すぐに油断してはいけないのだと痛感しました。実際に、私は症状が消えてからも二週間は、家の中でも使い捨ての手袋を使ってトイレ掃除を行い、家族とは別のタオルを使い続けました。職場の同僚に対しても、自分の病状を正直に伝え、共有の文房具を使わないなどの配慮を徹底しました。大人の手足口病は、重い症状に耐える体力的な辛さもさることながら、長期間にわたって自分が「動く感染源」になってしまうという心理的な負担が非常に大きいものです。自分の不注意で会社の誰かを欠勤させてしまうわけにはいかないという強いプレッシャーの中で、衛生管理を徹底する毎日は非常に神経を使いました。この経験から学んだのは、大人の手足口病において、うつる期間とは「自分が元気になった後」も含めた非常に長い戦いであるということです。もし、身近に感染者が出た大人がいるならば、症状が消えたからと安心せず、一ヶ月は徹底した防衛策を続けることを心からお勧めします。