夏のプールを待ち望む子供と手足口病の闘い
私の息子が手足口病にかかったのは、待ちに待った夏休みが始まってすぐのことでした。保育園のプール開きを明日に控え、新しい水着を準備して大はしゃぎしていた矢先に、突然の熱と足の裏の小さな赤い発疹が現れたのです。医師の診断は案の定、手足口病でした。熱は二日ほどで下がりましたが、口の中の痛みがひどく、大好きなゼリーさえも泣きながら食べる姿を見るのは、親として本当につらい経験でした。息子は窓の外から聞こえてくる近所の子たちの水遊びの声を、恨めしそうに眺めていました。いつからプールに入れるのと一日に何度も聞かれましたが、私は慎重にならざるを得ませんでした。ネットで調べると、症状が消えればプールは可能という意見もあれば、ウイルスが数週間も便から出るので控えるべきという意見もあり、判断に迷いました。最終的に私は、息子の体力が完全に元通りになり、口の中の潰瘍がきれいに治ってからさらに三日待つことに決めました。理由は、プールの水以上に、着替えや遊びの中で他の子にウイルスをうつしてしまうのが怖かったからです。ようやく許可を出した日、息子は庭に設置したビニールプールへ弾けるような笑顔で飛び込みました。その姿を見て、一週間以上の我慢は決して無駄ではなかったと確信しました。集団でのプールはまだ先延ばしにしましたが、まずは家族だけで安全に楽しむことから始めました。手足口病は夏風邪の一種と言われますが、プールという楽しみを奪ってしまうその影響力は、子供にとっても親にとっても非常に大きなものです。早すぎる再開で周囲に迷惑をかける不安を抱えながら遊ぶよりも、しっかりと休養させて、心から楽しめる状態まで待つことが、結果として最高の夏の思い出に繋がるのだと実感した出来事でした。