フォトウェディングの準備期間中、夫はいつも私の隣で穏やかに微笑んでいるだけだった。スタジオ選びも、ドレス選びも、撮影したいポーズの相談も、彼は「君の好きなようにするのが一番だよ」と言って、全ての決定権を私に委ねてくれた。その優しさが嬉しくもあり、ほんの少しだけ、「彼ももう少し主体的に関わってくれたらな」なんて贅沢な不満を抱いたりもしていた。私は、彼にとってこのフォトウェディングは、あくまで私の夢に付き合ってくれているだけなのだろうと、どこかで勝手に思い込んでいたのだ。だから、撮影当日に彼が仕掛けたサプライズが、そんな私の浅はかな考えを根底から覆し、私たちの関係性を新たなステージへと引き上げてくれる、想像を絶するほど深く、温かいものであることなど、知る由もなかった。 撮影は、絵に描いたような美しい一日だった。柔らかな春の日差しが降り注ぐチャペル、新緑が目に鮮やかな庭園、そして全てがオレンジ色に染まる夕暮れの海辺。プロのスタッフの方々の手によって、私たちはまるで物語の主人公になったかのような、夢のような時間を過ごしていた。心から満たされた気持ちで最後の撮影シーンを終え、「これで終わりかぁ」と少し名残惜しい気持ちになっていた、その時だった。担当のプランナーさんが「新郎様から、新婦様へプレゼントがあるそうです」と、にこやかに告げた。振り返ると、そこには少し緊張した面持ちの夫と、彼の手の中に、古びた木製の小箱が握られていた。 「これ、覚えてる?」。彼が静かに尋ねたその箱は、私たちが付き合い始めた頃、二人で訪れたアンティークショップで買った、思い出の品だった。それ以来、私たちの「タイムカプセル」として、お互いに宛てた手紙や、記念のチケットの半券などを仕舞い込んできたはずだ。しかし、彼がその蓋をゆっくりと開けると、中から現れたのは、私がこれまで見たことのない、たくさんの小さな封筒の束だった。それぞれの封筒には、「初めて喧嘩した日の夜に」「君が仕事で成功したと喜んでいた日に」「結婚を決めた日の帰りの電車で」といった、日付とその日の出来事を記したタイトルが、彼の少し不器用な、けれど丁寧な文字で書き込まれていた。 彼は、私に気づかれないように、何年もの間、私たちの歴史の中で心が動いた全ての瞬間を、こうして手紙として書き留め、この箱に仕舞い続けてくれていたのだ。私が彼の優しさに甘え、準備を一人で進めていると感じていた、まさにその裏側で。彼は、この日のために、私たちの過去を一つひとつ大切に拾い集め、未来の私に届けるという、壮大なサプライズをたった一人で準備してくれていた。「君はいつも、未来のことばかり見て前に進んでいく人だから。たまには、僕たちが歩いてきた道を一緒に振り返ってみるのもいいかなって」。そう言ってはにかむ彼の言葉に、私の涙腺は一瞬で崩壊した。 プランナーさんが、その中から「今日の君へ」と書かれた一通の手紙を私に手渡してくれた。震える手で封を開け、そこに綴られた彼の想いを読む私の姿を、カメラマンさんは静かに、しかし確実にフィルムに収めてくれていた。そこに何が書かれていたかを、ここで詳細に語ることはしない。それは、世界でたった二人だけの、秘密の宝物だからだ。ただ、その手紙を読んだ後、私が夫を見上げた時、彼もまた、瞳を潤ませながら、今まで見た中で一番優しい顔で私を見つめてくれていた。私たちは、言葉もなくただ抱きしめ合った。夕日が作り出す長い影が、一つに重なっていく。 フォトウェディングのアルバムには、完璧に作り込まれた笑顔の写真の隣に、涙でぐしゃぐしゃになりながらも、心からの幸福に満たされた私の顔と、そんな私を愛おしそうに抱きしめる夫の姿が、何よりも大切な一枚として収められている。彼がくれたのは、単なる手紙の束ではない。それは、彼が紡いできた愛情の歴史そのものであり、私が彼の隣で生きてきた日々の尊さを教えてくれる、何物にも代えがたい贈り物だった。この日を境に、私たちの絆は、より深く、より確かなものになったと、私は信じている。
脳梗塞で祖母が倒れたのですが
脳梗塞で家族が倒れたということがあるのですが、兵庫県芦屋市の内科で、血管が詰まったということもあるのですが今ではそれなりに意識ははっきりとしていますし、それなりにまだまだ長く生きることができそうでした。一か月弱程度は入院生活で言うことになったのですがどうしても円形脱毛症が続くので年上に退院してそのまま老人ホームということになりました。コンテンツマーケティングを実践されていた医院で後遺症として言語障害などが出なかったので割とはっきりとはしていたのですがさすがに動き回るということはできないのです。特にいえるのが目です。元々目が悪かったのでそんなに歩き回ることがなかったのですが、脳梗塞ということもありさらに運動不足になるという可能性が懸念されているのが恐ろしいところです。今後はリハビリを続けていくということになりますが歳も歳なのでそこまでやるのかどうかというのがかなり微妙なところではあるのですが、頑張って貰いたいところです。今後は老人ホームを中心にリハビリ活動が続くようですから、大変です。私は今年の4月に、引っ越しをしました。移動した先は車で行ける範囲なのではじめは家族に手伝ってもらって引っ越しを済ませようと思いましたが、やはり引っ越しと同時に買い替えたい古い家具もありました。特に買い替えたいと思ったのはベッドとマットレスです。私が使っていたベッドは初めて一人暮らしをし始めた時に実家から持って行ったもので、約20年くらい使っていました。ギシギシときしむ音が聞こえることもあり、見た目も古っぽい感じがして引っ越しを機に迷わず買い替えを決めました。マットレスも色が少し変色し、真ん中あたりが変形してへこんできていたので買い替えを決めました。他にも古い本棚・LED電球でない照明なども始末したいと思ったので、私が回収にお願いしたのは「KADODE」という回収業者です。軽トラックの荷台いっぱいにつめても1万円という安さでとても安心でしたが、荷台に全ておさまるかが心配にもなりました。しかし、捨てたいと思っていた物は全て荷台におさまり、出張料もとられず本当に満足できました。スタッフが2名で不用品を運びに来てくれたのですが、スタッフが1名でも2名でも料金が変わらないのが凄いと思いました。はじめの予約の電話もフリーダイヤルから24時間対応してくれて、本当に感謝しています。