私は40代の会社員です。数年前、突然、体重が減り始めました。最初は「ラッキー、ダイエットしなくても痩せるなんて!」と楽観的に考えていました。しかし、1ヶ月で3キロ、2ヶ月で5キロと、みるみるうちに体重が落ちていくのです。食事はしっかり摂っているし、運動量も特に増えていません。同時に、なんとなく疲れやすい、体がだるいといった症状も感じるようになりました。次第に、これはおかしいと不安を感じ始め、妻からも「一度病院に行ってみたら?」と勧められたのです。重い腰を上げて、近所の内科クリニックを受診しました。先生に体重減少とだるさを伝えると、すぐに血液検査と尿検査をすることになりました。結果が出るまでの数日間は、様々な病気の可能性を考えてしまい、生きた心地がしませんでした。そして後日、検査結果を聞きに行くと、先生から「甲状腺機能亢進症の疑いがあります。専門医で詳しく診てもらいましょう」と告げられました。甲状腺?まさか、という気持ちでした。紹介された大きな病院の内分泌内科を受診し、さらに詳しい検査を受けた結果、やはり甲状腺機能亢進症であることが判明しました。薬物治療を開始すると、少しずつ体重は安定し、だるさも改善されていきました。この経験を通じて、私は自分の体がいかに繊細で、異変のサインを見逃してはならないかを痛感しました。体重減少は、ただの「痩せ」ではない。体からの重要なメッセージだったのです。それ以来、健康診断を毎年欠かさず受けていますし、少しでも体の異変を感じたら、すぐに医療機関を受診するようになりました。あの時、勇気を出して病院に行って本当に良かったと、心から思います。