去年の夏、私は人生で最悪の夏バテを経験しました。始まりはほんの些細な油断でした。連日の猛暑に耐えかねて、冷蔵庫でキンキンに冷やした麦茶や炭酸飲料を一日に何リットルもがぶ飲みし、食事は喉越しの良い冷やしうどんやアイスクリームばかりで済ませていたのです。当時はそれが一番の熱中症対策だと思い込んでいましたが、1週間も経つと、胃が石のように重くなり、何を食べても味がしなくなりました。朝起きても体が鉛のように重く、仕事に集中するどころか、椅子に座っているだけで精一杯という状態に陥ってしまったのです。病院へ行くと、診断は典型的な胃腸の冷えによる夏バテでした。医師から言われた「胃腸が冬眠状態になっている」という言葉に、私は自分の無知を恥じました。そこから私の胃腸再建計画が始まりました。まず最初に取り組んだのは、飲み物をすべて常温か温かいものに変えることでした。真夏に白湯を飲むのは最初は苦痛でしたが、数日続けると、驚くほど胃の重みが消えていくのが分かりました。次に、食事には必ず生姜やネギといった薬味をたっぷりと使い、内臓を内側から温めるよう心がけました。さらに、毎日38度から40度のぬるめのお湯に15分ほど浸かる入浴を習慣にしました。シャワーだけで済ませていた時とは違い、お風呂上がりにはお腹の芯までポカポカとし、自律神経が整っていくのを肌で感じることができました。こうした地道な改善を2週間ほど続けた結果、私の食欲は見事に復活し、夏休みの終わりにはスタミナ料理を美味しく食べられるまでになりました。この経験から学んだのは、夏こそ意識的に「温かさ」を取り入れることの大切さです。冷たいものの誘惑に負けず、胃腸という大切なエンジンを温め続けることが、夏バテという迷宮から抜け出す唯一の出口だったのです。今年の夏は、マイボトルに温かいほうじ茶を忍ばせ、冷房の効いたオフィスでも腹巻きを欠かさないようにしています。かつての私のように、冷たいものの摂り過ぎで胃腸を悲鳴を上げさせている人がいるなら、今すぐ一杯の温かいスープを飲むことから始めてほしいと切に願っています。
冷たい飲み過ぎで失敗した私の夏バテ克服と胃腸改善への道のり